聴覚で感じて欲しい ”偉大な現代音楽家たち”

 1900年代初頭にかけて、ウィーンで活躍したアントン・ヴェーベルンやアルノルト・シェーンベルク、アルバン・ベルクによるミニマル・ミュージックの誕生とも言える新ウィーン楽派から始まり、40年代からはジョン・ケージの偶然性の音楽、そして第二次大戦直後の50年代前後からは一気に加速し、ピエール・ブーレーズのトータル・セリエリズム、 クセナキスのミュージック・ストカスティック、ベンデレッキ、リゲティのトーン・クラスター、 ブスール、ベーリオ、そしてシュトックハウゼンなど代表的な現代音楽家が現れる。
 ちなみに現代の電子音楽には必須の機材の元祖で、電子工学博士であるロバート・モーグが開発した「アナログシンセサイザー」が公に発表されたのは1964年。その遥か昔から、この方々はこんなもの凄い音楽を生み出していたのです。


 まずは、熱狂的な信者が多い、カールハインツ・シュトックハウゼン

Karlheinz Stockhausen - Kontakte


 詳しい説明はいらないだろう、言わずと知れたドイツで 1928年生まれたカリスマ的な現代音楽の作曲家。50年以上前からこんな音楽作ってるとは、恐るべし。惜しくも今年亡くなってしまったが、「シュトックハウゼン講習会」等で数多くの作曲家を育てた現代音楽最大級の功労者でもある。



【偶然性の音楽】
 偶然性の音楽とは作曲家が楽譜に音高、リズムなどをはじめとする音楽の構成要素を正確に記入せずに、演奏者の任意な解釈や即興にまかせ、奏者の自由な創造性にもとづく1回限りの音現象を音楽として取り入れたものを言います。
 また、楽音のみならず噪音も使用され、図形楽譜の形態をとることも多いのです。1音1音を投銭によって決めたケージのピアノ曲「ミュージック・オヴ・チェンジズ」(1951)や12台のラジオを易の方法によって24人で混ぜ合わす「イマジナリー・ランドスケープNo.4」(1951)が先駆となり、シュトックハウゼン、ブレーズ、ベーリオ、リゲティ、ペンデレツキらに様々な形で用いられ、現代音楽に広範囲にわたる影響を与えました。

John Cage - Music of Changes


ジョン・ケージの音楽は、チャンスオペレーションの音楽、不確定性の音楽とも呼ばれています。1912年ロサンゼルス生まれ。



【セリー音楽】
 セリー音楽はセリー(列)によって構成された音楽のことをいいます。シェーンベルクの十二音技法において音高に適用された音列による構成原理を音高以外の音の属性、音価・強度・アタック(音色)などにもあてはめて、それらのパラーメータを列化して組織づけたもののことです。ヴェーベルンの後期の作品やメシアンの「音価と強度のモード」(1949)が契機になり、1952年にブレーズの「2台のピアノの為のストリュクテュール1」で初めて用いられました。セリーによる制御が全面的におこなわれた音楽は、とくに「全面的セリー音楽」「セリー・アンテグラル」「トータル・オーガナイズド・ミュージック」などと呼ばれています。

Pierre Boulez - Ionisation - Boulez, Ensemble InterContemporain


 ピエール・ブーレーズは1925年フランス生まれの前衛作曲家。ウィーン・フィルベルリン・フィル等のオーケストラを指揮した巨匠的マエストロです。



電子音楽
 第二次世界大戦後西ドイツでマイアー=エプラー、アイメルトらを中心として始められた新しい音楽の分野で、従来の音楽がすべて人声や楽器の音を素材としていたのに反し、電子音楽は発振器から作り出された音を素材とし、テープレコーダなどの利用によって構成される。したがって、演奏者を必要としないこともこの方法の大きな特色である。



【ミュージック・ストカスティック】
 ミュージック・ストカスティックとは、クセナキスが統計理論を用いた自身の音楽につけた名称。そこでは音響の形態や運動が関係する諸パラメータの統計理論に基づく数学計算によって決定される。すなわち音と音との結びつきの可能性や音の変化の分布を推計学的に計算しているのである。「61人の管弦楽の為のメタスタシス」(1954)がこの技法によう最初の作品であり、1962年の弦楽四重奏曲「ST/4」以降には計算にコンピュータが導入されている。

Iannis Xenakis - Psappha


 ヤニス・クセナキスは、1922年ルーマニア生まれのギリシャ系フランス人で現代音楽作曲家だが、あのコルビュジエの下で働き、建築家として1958年のブリュッセル万国博覧会でフィリップス館を建設した変わり種。"Psappha"は彼の代表的作品だが、この演奏はメキシコ人パーカッション奏者、Augusto Moralez。




【トーン・クラスター】
 トーン・クラスターとはある音程内を短2度あるいはそれよりも狭い音程の多量の音で埋めつくしたときに生ずる密集音塊をいう。1950年代の後半に電子音楽における音響のグリッサンドや偶然性の音楽の影響を受けてあらわれたと考えられる。この手法はペンデレツキの「弦楽器と打楽器の為のアナクラシス」(1960)、「52の弦楽器のための広島の犠牲への哀歌」(1960)、リゲティ管弦楽と2台のピアノの為のアトモスフェール」(1961)、「オルガンのためのヴォルミーナ」(1961-62)とかが代表例。

Gyorgy Sandor Ligeti


 1923年ルーマニア出身のハンガリー人、ジェルジ・リゲティはその代表的な電子音楽家。トーン・クラスターと言われる概念を確立した人。この音楽は映画『2001年宇宙の旅』で印象的で重要なシーンに使われていた。

Krzysztof Penderecki "De Natura Sonoris No. 2"


 クシシュトフ・ペンデレツキは、1933年生まれのポーランドの作曲家で指揮者。オーケストラを用いたトーンクラスターに大きな特徴があり、キューブリックの映画『シャイニング』や『広島の犠牲者に捧げる哀歌』で知られている。
 最近だと、世界的なチェリストムスティスラフ・ロストロポーヴィチの80歳記念ドキュメンタリーで、アレクサンドル・ソクーロフ監督の最新映画『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』ではあの小澤征爾とともに出演してました!!オペラの女王、ヴィシネフスカヤとロストロポーヴィチはロシアを代表する音楽家夫婦。やばい、話が脱線してきた。w



【ミュージック・コンクレート】
 1948年フランスの作曲家ピエール・シェッフェルが音楽表現の新しい手段として創始した方法。楽音ばかりでなく、外界のあらゆる音を材料に用い、テープレコーダの機械操作によって構成される。P・アンリ、ブレーズらにより推進された。

Pierre Henri Marie Schaeffer - Psyche Rock


 ピエール・マリー・シェフェールは1910年にフランスで生まれた現代音楽の作曲家だが、当時はさきに上げたがシンセサイザーがない時代においてテープレコーダの切り貼りで、現代のクラブミュージックと同等かそれ以上の音楽を創作してたのは驚異的と言わざるを得ない。ピエール・アンリやブレーズとともに電子音楽の礎となるミュジック・コンクレートの創始者である。



【ライブ・エレクトロニック・ミュージック】
 ライブ・エレクトロニック・ミュージックとは実際の演奏の最中に電子音がつくられ操作されていく生演奏の電子音楽。楽器による演奏音を変調、変形してテープにとって実際の演奏音と重複させる方法などがあり、偶然性の音楽の影響をうけてあらわれ、1回限りの演奏の価値を見なおす意味をもちます。ケージの「カートリッジ・ミュージック」(1960)や「増幅器つきの玩具ピアノのための音楽」(1960)がその最初の例とされている。


 最後は、やはり有名なこの曲で

John Cage "4'33"


 この一番有名であろう曲『4分33秒』は4分33秒間演奏者が「何もしない」沈黙の音楽。これで現代音楽界にケージ・ショックと呼ばれる大きな波紋を巻き起こした、20世紀最大?の前衛音楽作曲家。プリペアド・ピアノの開発者で、キノコの研究家でも有名で博士号も持つ。
 また彼は音楽の師であるシェーンベルグに弟子入りするとき「一生を音楽に捧げる気があるか」と問われた。ケージは「はい」と答え「それなら、私は壁に頭を打ち続けることに一生を捧げます」と言ったそうな。
 余談ですが、生前の彼の生活は猛烈に貧しく、50歳過ぎでも幼稚園児の送り迎えのアルバイトをしていたそうだが、彼はいつもニコニコと笑っており「ケージ・スマイル」と後年呼ばれ親しまれたそうです。←wikからネタ拾ったけど、いい話だ!

2001年宇宙の旅:全解説


銀座で公開中に行ってきました。

スクリーンで久しぶりに見た"2001: A Space Odyssey”は、まさにエーテル的世界で言葉にすると陳腐なのだけど、見終わった感激を残しておきたいので敢えて書きますが、ネタバレどころの騒ぎじゃないので、真相を知りたくなければ見るのを控えてください。

ちなみに「ビデオで見た人は感想を語るな。」キューブリック監督談
なので、いままで感想を語りませんでしたが(笑)
http://www.kubrick2001.com/ 
↑おもしろいフラッシュ・シュミレーション・サイトを見つけたのでここで勉強もできます。

1. 第1のモノリス(地球)

人類が出現する歴史以前の400万年前のアフリカから始まる。

ここでは猿人が人類の進化へ向かうことを暗示するシークエンス。
モノリスに触った類人猿が骨を武器にする事を覚え、ボスとおぼしき猿の放った骨が宇宙空間を飛ぶスターシップに変貌したことで、人類の進化の影に何か外的な力が働いたことを暗に提示する第一章はお見事。
しかし、この猿人たちを演じた役者さんは辛かっただろうなぁ。こんな報われない役も人類史上初なのでは(笑)
モノリス出現時のリゲッティーの音楽最高!
モノリスに知恵を与えられた草食だった類人猿は、まず手近の骨を砕き、最初に獲物となる動物を襲い肉食へ、そして対立するグループの首領を殺す。これは、人類の進化する上においての数々の道具を使った殺戮の歴史を暗に皮肉っているのでは…。権力への警鐘のような気もするし、未来におけるなんらかの伏線とも考えられる。

第1のモノリスは、こうして400万年前に地球上に設置完了。
モノリス(神?)により猿から人類に進化)

2. 第2のモノリス(月)

猿の放り投げた骨が、そのまま宇宙空間を飛び、スターシップに変貌。

最初の宇宙。この映画を象徴する重要シーン。道具としての骨から宇宙船へと
音がSpiritualizedの「Shine A Light」差し替えられているのですがこれも気持ちいいです。
当たり前の説明ですが、これ全部セットです。凄いです…。宇宙船に萌えww

ジャンプカットで400万年後の現代へ
科学(道具)が進歩し、人類は月に到達…

フロイド博士が月へと向かい、彼はその途中に乗り換えのために宇宙ステーションに行く。彼はそこでロシア人の博士から、月での伝染病の噂等を質問され、またTMA−1とは何かと質問される。しかしフロイドは知らないと嘘をつく。その後、彼は月に着いた。そこでその事実がわかる。月でモノリスが発見されたことだった。モノリスは強力な磁力を持ち、人々はこれをTMA−1と名づけた。

オリヴィエ・ムルグがデザインしたインテリアが美しい。
ちなみにこの宇宙ステーションのシーンでフロイド博士が自宅に宇宙電話をかける場面があるが、ここに登場する娘はキューブリックの実の娘さんで、とても可愛いです。

モノリスが埋められたのは、300万年前だった。つまり、これは
300万年前に、知的生命体が宇宙に行ってたことを表すのだ.。


フロイド達はモノリスが発見された場所を発見。
太陽光を浴びたモノリスは突然、突き刺ぬけるような(モノリスの絶叫?)電子音を放つ。

そして何か奇妙な放射線が太陽系を通り抜け木星へ向かう。

3. 2001年宇宙の旅へ/ボーマン vs HAL

完全無欠のHal(ハル)のシークエンス


ボーマンを船長とする、精子をかたどったディスカバリー号は調査のために、木星に向かう。
乗組員は5人。その内の3人は木星の到着調査まで必要ないので人工的に眠らされていた。もう一人はフランク。

そして6人目のメンバーが人類史上最強のコンピューター HAL 9000。


完璧なHAL の制御のおかげで快適な宇宙の旅を続けていたが、突然 HAL がユニットが壊れると予言。スペースポッド(船外小型宇宙船)に乗ってユニットを交換し故障箇所を調査するがどこも故障など見当たらない。

この事によって、完璧と思われていた HAL をボーマンとフランクは疑い始めそしてその原因を突き止めるためにフランクがポッドで今度は交換前のユニットを戻す。

しかし HAL の陰謀によってフランクは宇宙の闇に消えてゆく。

その後、ボーマン以外の眠っている3人はHALによって生命維持装置を外されあっけなく死んでゆく。
ここからHALとボーマンの戦いが始まる。

ボーマンはHALのメモリーを手で一つずつ抜き取り、ついにHALの思考回路を停止する。

感情を持ち、命乞いをするHAL。「デイブ、怖いよ。意識がなくなるよ。怖いよデイブ…」最後は産まれたときに覚えた歌を歌って死んでゆく。

3. 第3のモノリス木星

手動で木星の軌道上に到達したボーマンは、そこでようやく地球から真の目的が(モノリスが発した信号が木星に向かっていた)なんだったかをを知らされる。

そのモノリスの探索こそが真の目的であった。
それまでのHALとの交戦シーンから一転し、以降24分間セリフが一つもないという映画のクライマックスに突入する。

SPACE ODYSSEY : TRIP

そのシーンではこの音楽が鳴り続ける。



そこには月のモノリスの何十倍も大きいビルのようなモノリスが浮かんでいた。ボーマンはそれに接近しようとする…。
木星と無限の彼方で、ディスカバリー号モノリスに導かれ、スターゲートを通過する。


そしてついに木星に到達するボーマン。リゲッティの音楽がここでも効果的に延々と流れ続けます。


ようやく人類史上の到達点に…。

そこはキューブリックの美意識が凝縮したそれは、新人類(神?)が人類のために与えた部屋だった。
年老いたボーマン船長とモノリス


人類として最良の個体として神の意志により送られてきたボーマンは、その部屋で急速に年を取る。


そしてスターチャイルドとして生まれ変わり、滅亡寸前の地球へ……。





2001: A space odyssey - Ending

何度見ててもわからなかったこの最後のシーンの意味がようやくわかりました!
3:30過ぎからのボーマンが神の部屋で食事を取るシーンですが、なぜグラスを割りそれを見つめるのか。
その後に死を暗示するベッドで寝そべる彼とモノリス出現からスターチャイルドへと生まれ変わるこの謎を!!

ヒント:グラス=道具。道具=進化の証。それが割れ壊れると言うことは、、、。あー、話したい(笑)


再び「ツアラストラはこう語った」の音楽。

そしてエンディング。



あえて結末の真相は語りません。
それは見た人それぞれの感じ方があるのだろうし、そうした違った見方を知りたいと思うので。
そこにこの映画の真実が隠されているのです。

ただこれだけは言えるでしょう。

この映画は徹底した科学的な裏付けのもとで作られ、「神とは何か?」という人類共通の疑問に対するひとつの解答なのだと。

キューブリック監督は、こう言う。

「この映画の主題は、”神”という概念だ。ただし、これまでのような神ではなく、科学的な定義による神なのだ。宇宙の知的存在、生物的進化の最先端としての神である」

「この映画はメッセージではない。言葉に置き換えることのできない、2時間19分のフィルムの体験なのだ。私は(原作を)ビジュアルな体験としてクリエートしたかった。観客の意識の底深く訴えかけるような・・・音楽がそうするような、濃密な主観的体験をめざした」
そしてキューブリックは、当初の説明のためのナレーションを全て排除し、音楽のように観客の主観に作品を委ねたのだ。

 しかしけっしてこの映画、わかりにくくはないはずです。是非一度ご覧下さい。そして、見たことのある方も是非もう一度。できれば映画館で。(多分またどこかの映画館でやると思うので…。)


そして最後に。

この映画の音楽にもたくさんの謎が隠されています。それを見つけるのもとても楽しい作業なので今度はそのことにも機会があれば言及してみたいと思っています。

WARP Vision - The Videos 1989-2004

WARP 所属アーティストのPV満載!なんと34曲!レーベル・ヒストリー的コンピDVDから、厳選して。

スウィート・エクソシスト、LFO、ナイトメアズ・オン・ワックス、エイフェックス・ツイン、セイバーズ・オブ・パラダイス、シーフィール、オウテカスクエアプッシャー、ジミ・テナー、ブロードキャスト、ジェイミー・リーデル、プレヒューズ73、!!!←アーティスト名ですよ。w


それにしても面子が凄くて、何から紹介していいか、、、悩むなー。

まずは


やっぱこれかー



Squarepusher Meet Chris Cunningham


Come On My Selector

本当のタイトルは「大阪、孤児の家」だったけど、どう考えても中国人だろうがー!って突っ込み入れながら観てました(笑)スクエアプッシャーはPVは作らない主義(ヴィジュアルイメージで音を変に解釈されるのが嫌だとか)なのだが、これはクリスとの完全共同制作なので、WARP の看板なのにPVこれだけ。完璧な仕上がりに涙します。



WARP の看板といえば、やっぱ


Aphex Twin


Window Licker

マザーファッカー言い過ぎのオリジナル版は未成年には見せれないので短縮版にしました〜!!w。Chris Cunningham とのコラボがやっぱ一番いいと思います。



Come To Daddy

クリスとリチャーズの確か最初の記念すべき作品。怖いよー!おばあちゃんがかわいそうだよーー!!w



そして、ヒップホップ界のクラフトワーク

Anti-Pop Consortium


Ghostlawns

ピコピコヒップ!かっこいいいい!!直訳すると「反ポップ協会」w。


Perpendicular

MCのビーンズ、プリースト、M・サイードのNYのアングラヒップホップ三人組。もう解散して5年も経つんだ…。解散後BeansはソロでWarpからM. SayyidとHigh PriestはAirborn AudioとしてNinja Tuneからアルバム出してるけど、やっぱアンチポップ再結成希望!!




LFO


Freak

LFO自体はあまり好みではないのだが、このPVは素晴らしい。最後のダンス上手すぎっすw。
映像監督は Daniel Levi!




そして最後に、WARP 看板DJ

Luke Vibert

I Love Acid

I Love Luke Vibert !!音完璧で、映像もそのまんま。ちと危ないが決まった状態をヴジュアルで表現しているのです←わかる人にはわかるはず。ww




warpvision
http://www.warpusa.com/microsites/warpvision/





ワープ・ビジョン・ザ・ビデオズ 1989-2004

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002YNPVK/madricha-22/ref=nosim
持ってる人は持ってるが、もし持ってない人は即買いなさい!ご注文はお早めに。ww


Telefon Tel Aviv


チャーリー・クーパーとジョシュア・ユースティスによるエレクトロニカ・デュオ。
完璧に計算された、自分の知る限りアメリカ人でこんな繊細で美しい音世界を造るアーティストは知りません。唯一無二の存在!

本来なら動画メインで紹介するのですが、今回は音楽をじっくり聴いて欲しいのでまずは


myspace視聴:http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=38321456
4曲目の"Fahrenheit Fair Enough"聴いてください。

Fahrenheit Fair Enough@ KICK IT! FESTIVAL, ROMA

今年の5月の最新ライブです!



去年の山中湖のパーティー、TPCでのライブ





あとは
Te公式HP: http://www.telefontelaviv.com/greaterThan.html
インターフェイスも音と同じで美しいけど、視聴も音がよくて心地いいです。



写真は2001年に発売の、圧倒的に美しい1stアルバム。歴史的名盤です。
1. Fahrenheit Fair Enough
2. TTV
3. Lotus Above Water
4. John Thomas on the Inside Is Nothing But Foam
5. Life Is All About Taking Things in and Putting Things Out
6. Your Face Reminds Me of When I Was Old
7. What's the Use of Feet If You Haven't Got Legs?
8. Introductory Nomenclature
9. Fahrenheit Far Away

持ってない人は即買いましょう。w
amzonにて購入は:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005RTBV/madricha-22/ref=nosim



それにしてもBoards of CanadaPrefuse 73とかあれだけ売れて知名度高いのに、なぜ故彼らは知られてないのでしょうか?

自分はFour TetTelefon Tel Avivの方が美しく好きですが、みなさんはどうですか?Boards of Canadaも曲によっては好きなのですが、けっこうすぐに飽きてしまうのですが・・・

Happy Birthday to MOE


23回目の誕生日おめでとう。
誕生日のお祝いに、最近みつけたいい感じの音楽をプレゼントするねー♪


最初のアーティストは

I am robot and proud

カナダ在住の中国人エレクトロニカ・ユニット


Robot vs. Heidi


Tout Suite and Geoffrey Pugen

この曲が泣ける・・・
前作『Electricity In Your House Wants To Sing』ってアルバムがお勧めだけど、最近『The Catch & Spring Summer Autumn Winter 』を出した。
東洋人とは思えないセンスに脱帽ですが、テレフォン・テレ・アヴィヴを彷彿させるような美しさ♪
マイスペ視聴;http://www.myspace.com/iamrobotandproud

The Electricity In Your House Wants To Sing

The Electricity In Your House Wants To Sing


お次は

SOUND TRIBE SECTOR NINE(STS9)


"HERE, CATCH... Essential Live Recordings"

エレクトロニカ/ジャム・バンドの5人組み。
アルバム未収録曲や新曲も含む選りすぐりの演奏を集めた国内企画ライヴ盤で、アフロ・ビート、コズミック・ジャズ、ブルーズなどをベースに、エレクトロニックでオーガニックなブレイクビーツはとにかくかっこいい♪
マイスペ視聴;http://www.myspace.com/sts9

HERE, CATCH... Essential Live Recordings

HERE, CATCH... Essential Live Recordings

Tommy Guerrero

"Return Of The Bastard"
1stアルバムの発売から今年で10周年。通算5枚目のニュー・アルバム!


Union Pool

前作が個人的にはいまいちだったが、新作は原点回帰なサウンドで夏場に最高!10年間変わらないゲレロサウンドは相変わらず男らしく、クールにトリップホップし続ける。
マイスペ視聴;http://www.myspace.com/tommyguerrero

Return of the Bastard

Return of the Bastard

M.I.A."KALA"

出ました!我らが女戦士M.I.A.の新作は、いままでの公私のパートナーだったディプロと別れたようで、スウィッチを今回のメイン・プロデューサーに起用し、あのティンバランドの参加もあり、ある意味bjorkを超えてるか!?

XR2

M.I.A.の名前の由来は、軍事用語で戦争中に行方不明になった人を意味するそう。スリランカレジスタンス革命家の父を持つ彼女の今回の新作音楽は、本気で戦ってます。アフリカンビートと中近東のリズムと彼女の歌声はオンリーワン。個人的にはCDより断然ライブで観たい。
あー、10月来るんだ!行きてー!!アホアホダンス一緒に踊りてー!!
マイスペ視聴;http://www.myspace.com/mia

カラ KALA

カラ KALA



Caribou

Manitoba改め、Caribou aka. Dan Snaithの新作アルバム「Andorra」が、ようやくリリース。エレクトロニカシューゲイザー、ドリーム・ポップ好きにはたまりません。
Caribou - Melody Day

前作「The Milk of Human Kindness」から約2年ぶりとなるこのアルバムでは、ゲスト・ヴォーカルとしてジュニア・ボーイズのJeremy Greenspanが参加。先行シングルとしてリリースされた"Melody Day"では、より力強くなったElectro Popを聴かせてくれる。

カリブーの特設サイトにてこの新作アルバムの全曲試聴、およびシングル収録曲であるFour Tet Remixも試聴できるで、興味のあるなら→http://www.cityslang.com/ecards/caribou/

Junior Boys - In The Morning

ヴォーカルで参加のカナダ出身のJeremy GreenspanとMatt Didemusによるエレクトロ・ポップ・ユニット。Jeremyはヴォーカルだけじゃなく極上のメロディーメイカーなのです♪


最新のマンチェでのライブは4人組みになってよりパワーアップされたとのことだし、またの来日を期待してる今日この頃です。
マイスペ視聴;http://www.myspace.com/cariboumanitoba

Andorra

Andorra

Caribou - Skunks

Manitoba時代の名曲。Dan Snaithはカナダの建築の博士号を持つ異色アーティスト。


最後に、シガー・ロス好きの萌のために、ポストロックの若手一押し紹介!

immanu el

スウェーデン出身のイマニュ・エルは、シガー・ロス、120 days、エスキュー・ディヴァイン、ムームなど北欧ならではのアーティストのなかでも、個人的に大注目。『they’ll come, they come』はデビュー作にして、すでに神に捧げるような荘厳なサウンドと、哀愁を帯びた帯びたヴォーカル(ヴィジュアルも最高で、なんとメンバーのギターとは双子の兄弟!) 平均年齢なんと19歳の彼らの魅力はすでに完璧!

マイスペ視聴;http://www.myspace.com/immanuelband

they’ll come, they come

they’ll come, they come



そういえば萌と知り合ってもう4年以上も経つんだね。
知り合ったときはまだ学生だったのに、なんだか月日の経つのは本当に早いねー。


フリーになったみたいだし、今度時間あるときに作品どんなかよかったらブックみせてよ。

See You!!

Mazzy Star

中心メンバーは ヴォーカルのHope SandovalとギターのDavid Robackの米国バンド。
少ない音数で、ブラック・キャンディ・ボイスと称されるホープ・サンドヴァルの気だるく虚ろなロリータ・ヴォイスが特徴的。基本はミディアム・テンポのサイケデリックなフォーク・ロック。


1st「SHE HANGS BRIGHTLY」 (1990)


1. Halah
2. Blue Flower
3. Ride It On
4. She Hangs Brightly
5. I'm Sailin
6. Give You My Lovin
7. Be My Angel
8. Taste of Blood
9. Ghost Highway
10. Free
11. Before I Sleep
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002UY3/madricha-22/ref=nosim
どの曲もサイケデリックで浮遊感に溢れ、聴く者を異空間へと誘う。


halah


Before I Sleep


Ghost Highway (live)



2nd「SO TONIGHT THAT I MIGHT SEE」 (1993)


1. Fade Into You
2. Bells Ring
3. Mary of Silence
4. Five String Serenade
5. Blue Light
6. She's My Baby
7. Unreflected
8. Wasted
9. Into Dust
10. So Tonight That I Might See
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002V07/madricha-22/ref=nosim
このアルバムは、Nico and The Velvet Undergroundの協力により制作された。


Fade Into You

ジー・スターの代表曲。ポール・バーホーヘンの映画「スターシップ・トゥルーパーズ」でこの曲が挿入歌として使用されててちょっとびっくり。


Fade Into You (LIVE)


Into Dust

このサンドヴァル独特の気怠さたまりません!




3rd「AMONG MY SWAN」 (1996)


1. Disappear
2. Flowers in December
3. Rhymes of an Hour
4. Cry, Cry
5. Take Everything
6. Still Cold
7. All Your Sisters
8. I've Been Let Down
9. Roseblood
10. Happy
11. Umbilical
12. Look on Down from the Bridge
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002TMY/madricha-22/ref=nosim


I've Been Let Down



Flowers in December




ジー・スター活動休止後、サンドヴァルが別ユニットでホープ・サンドヴァル&ワーム・インヴェンションズ を結成。



HOPE SANDOVAL & THE WARM INVENTIONS 「BAVARIAN FRUIT BREAD」 (2001)

1. Drop
2. Suzanne
3. Butterfly Mornings
4. On the Low
5. Baby Let Me
6. Feeling of Gaze
7. Charlotte
8. Clear Day
9. Bavarian Fruit Bread
10. Around My Smile
11. Lose Me On the Way
12. Sparkly
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005R0IX/madricha-22/ref=nosim

ワーム・インヴェンションズ名義だが、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのオリジナル・ドラマー、コルム・オコーサクとホープ・サンドヴァルの共作。バート・ヤンシュ他、ゲスト・プレイヤーが多数参加。ジーザス&メリー・チェインのカヴァーもあり。


Suzanne



視聴→http://www.myspace.com/bavarianfruitbread




また、ジーザス&メリー・チェインの5作目のアルバム「ストーンド&デスローンド」でサンドヴァルがヴォーカルで参加している


THE JESUS & MARY CHAIN 「STONED & DETHRONED」 (1994)

1. Dirty Water
2. Bullet Lovers
3. Sometimes Always
4. Come On
5. Between Us
6. Hole
7. Never Saw It Coming
8. She
9. Wish I Could
10. Save Me
11. Till It Shines
12. God Help Me
13. Girlfriend
14. Everybody I Know
15. You've Been a Friend
16. These Days
17. Feeling Lucky
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000G03Q6O/madricha-22/ref=nosim
全編アコースティックな作風は彼らの作品中でもひと際異彩を放つアルバム。サンドヴァル以外に、元ポーグスのシェーン・マクゴワンがヴォーカルでゲスト参加。


Jesus and Mary Chain - Sometimes Always


Sometimes Always (MTV Live)





おまけ
Mazzy Star - Hair and Skin - Tell Your Honey


Opal - Soul Giver

ジー・スターの前身バンド



ジー・スターを中心に、finetuneでプレイリストも作ってみました。
こっちはアシッド&サイケなフォークやロック中心にシューゲイザーなのも含め幅広いですが興味があればこちらから

http://www.finetune.com/playlist/1601260
Playボタンをクリックすると曲が流れます♪

パブリックドメイン映画

20世紀の好きな映画の中から、パブリックドメイン映画を紹介します。
この名作たちが、1タイトル500円で以下で買えるのです!!

パブリックドメイン映画とは


Public Domain=「パブリック・ドメイン(公有)」とは、法律で定められた著作権保護期間が終了し、社会全体の公共財産となった映画のこと。これらの作品は、それまでの著作権所有者に関係なく自由に使用することができます。日本国内での保護期間は、2004年1月1日から改正された著作権法が適用され、50年から70年に延長されました。その結果、1953年12月31日以前に製作・公開された作品がパブリックドメインとして認定されます。


Roman Holiday "Call Me When You Get This" by Corinne Bailey Rae.



20世紀前半の好きな映画リスト

(年度は日本公開の年代順)☆マークが パブリックドメイン映画です。




1925年 戦艦ポチョムキンセルゲイ・エイゼンシュテイン





1927年 裁かるるジャンヌ(カール・TH・ドライヤー)




1928年 ベン・ハーフレッド・ニブロ) ☆

サイレント映画なのに、390万ドルの制作費が投下された大スペクタクル映画。群集の場面では12万人ものエキストラが動員されてた。戦車競争の場面は『スター・ウォーズ エピソード1』のポッドレースの場面の元ネタとなったのは有名な話。





1929年 メトロポリスフリッツ・ラング) ☆

100年後の未来都市を描いたこの映画は、世界初のSF映画と言われている。




1931年 巴里の屋根の下(ルネ・クレール) ☆


1932年 自由を我等に(ルネ・クレール


1933年 巴里祭ルネ・クレール




1934年 アタラント号(ジャン・ヴィゴ)


1935年 外人部隊(ジャック・フェデー)


1937年 女だけの都(ジャック・フェデー)


1938年 舞踏会の手帖(ジュリアン・デュヴィヴィエ




1939年 望郷(ジュリアン・デュヴィヴィエ) ☆

パリが登場しないこの映画は、パリを舞台にしたどんな映画よりもパリへの愛情に溢れている。舞台はカスバ。カスバに潜伏する凶悪犯、ペペ・ル・モコ(ジャン・ギャバン)は、祖国フランスの香りを運んできた美女ギャビー(ミレーユ・バラン)と熱烈な恋に落ちる。




1940年 民族の祭典(レニ・リーフェンシュタール




1942年 カサブランカマイケル・カーティス ) ☆
"As Time Goes By"

アメリカへの亡命を図るヨーロッパ人たちの寄港地であるフランス領モロッコカサブランカで酒場を経営するリック(ハンフリー・ボガード)。彼は昔の恋人エルザ(イングリッド・バーグマン)と再会するが、彼女には反ナチ運動を指導する夫がいた。エルザに裏切られながらも、いまだに彼女を忘れることが出来ないリックは、ナチスの目を盗んでふたりを無事にアメリカへ脱出させようとするのだが・・・




1947年 断崖(アルフレッド・ヒッチコック) ☆


1948年 旅路の果て(ジュリアン・デュヴィヴィエ




1949年 大いなる幻影ジャン・ルノワール) ☆




1950年 自転車泥棒ヴィットリオ・デ・シーカ) ☆

イタリアン・ネオ・レアリズモの名作、というよりも、世界映画史上の歴史に残る名作。





1950年 無防備都市ロベルト・ロッセリーニ




1951年 イヴの総て(ジョゼフ・L・マンキウィッツ) ☆

これぞ芸能界!アン・バクスターベティ・デイヴィス!ちょい役でマリリン・モンローも登場!




1952年 第三の男(キャロル・リード) ☆




1952年 天井桟敷の人々(マルセル・カルネ) ☆





1953年 禁じられた遊びルネ・クレマン) ☆

この映画のタイトル曲とブリジット・フォッセーを見るだけで泣ける。




1953年 ライムライト(チャールズ・チャップリン) ☆




1953年 シェーン(ジョージ・スティーブンス) ☆

シェーン!カム・バーック!!




1953年 東京物語小津安二郎




1953年 雨月物語溝口健二




その他のおすすめ、パブリックドメイン映画は


1952年公開の『風と共に去りぬ

スカーレットの、燃え上がる炎の恋が凄まじい。映画史に輝く不朽の名作


あと、『モロッコ』『哀愁』『旅愁』『グランド・ホテル』『終着駅』『レベッカ 』『シャレード』『モダン・タイムス』とかいろいろあります。


Amazonでリストにしてみたので、よければ見てみてくださいね。
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